藤沢の法律事務所の相続コラム60

2020/06/30
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藤沢かわせみ法律事務所です。

今回は、「遺産分割調停の控室にて」です。

 

遺産分割調停は、申立人と相手方に分かれて、調停委員が申立人と相手方の話を交互に聞くかたちで進められます。そのため、他の当事者が調停室に入っている間は、呼ばれるまで控室で待つことになります。なお、このことは、遺産分割調停に限らず、他の調停でも同様です。ただし、相続人が多数の遺産分割調停の場合、相続人ごとに主張したい内容も異なることが多く、このような場合には、同じ「相手方」という立場であっても、別々に調停委員から話を聞かれることがあります。この辺りの期日の進行に関しては、裁判所の判断によるところが大きいのではないかと思います。

 

事前にご相談者ご依頼者に説明する場合には、目安として「調停委員と30分話したら、控室で30分待ちます。」とお伝えしています。もちろん、あくまでも「目安」としてです。待ち時間が15分程度の場合もありますし、1時間を超える場合もあります。

 

控室で弁護士の過ごし方はそれぞれだとは思いますが、ご依頼者と話をすることが多いように思います。たとえば、その日の裁判で主張する内容や提出する資料の最終確認を行うこともあります。事前に、その日の調停期日で予想される進行の内容について説明することもあります。また、調停委員を介して、他の当事者の要望が伝えられた場合、その要望が遺産分割協議の中でどのような位置付けにあるのか、ということもありますし、調停委員から「宿題」を与えられた場合には、該当する資料の有無の確認等を行うこともあります。

その他には、ご依頼者の他の相続人に対する思いをお聞きすることもあります。感情面での対立の根幹部分に関する事情をうかがうこともあります。ご依頼頂いた当初も一定程度の信頼関係があるかと思いますが、その後、時間を重ね、信頼関係がより高まった段階で初めてお聞きできる話もあるのだと思います。そうしたお話をうかがいながら、何とか調停段階で遺産分割を成立させたいと決意を新たにすることもあります。

 

このような次第で、当事務所においては、ご依頼者と控室で過ごす時間というものを大切にしています。